admin | 2011年3月30日
いつものことだ。
そう言い聞かせて、あいつの隣に座る。
「何してるの」
「そんなに俺のこと気になるの」
「そう、気になる」
「そ、」
そう言ってあいつは、軽そうな癖に妙に猫背な身体をふわりと浮かせてタンクの上に乗った。花痴
下から見上げていたら、なんだか眠くなってしまったのであたしはもう授業に取り合うのをやめることにする。
透明な硝子瓶のように透けた空が眩しい。
「気になるんだ」
「そう、それだけ」
「俺はそんなに素直じゃないのにな」
「それでいいよ、」
「お前らしくないな、妥協するなんて」
「あたしだって、そんなに妥協しないよ」
「何を」
「色恋沙汰に関して」
「んふふ、馬鹿みたい」
「いいの、あたしは」
そんなことはどうでもいいんだ。あたしは今ゆるやかでたのしければいいんだ。
精一杯壁に手をついて背伸びし、私に微笑みかけたのは一匹の子猫だった。全身が真っ黒で、目が大きくて、しかし手のひらに十分乗ってしまうその体長。まだ生まれてそんなに日が経っていない。彼は内側の壁に爪を立てて二本足で立ち上がり、必死で私に前足を伸ばしていた。私は驚いて、思わず彼を抱き上げ、小さな脇の下に手を入れて正面から見つめた。みーみー、と高い声で鳴きながら四本の足をぎこちなく動かしている。開いた口は私の小指も入るかどうかわからないほど小さく、歯があるのかないのか見えない。目だけがまっすぐに私を見つめていて、純粋で、人間の子供のようだった。
人間と同じ目をしている。私はただそう思った。
子猫は私の手のひらの上に乗って、手相を辿るようにくるくると歩き回り、手首、二の腕を歩いて背中まで冒険していった。落ちそうになったので慌てて片手で彼を掴み、ため息をついた。捨て猫か。拾ってくださいという置手紙はないが、ちょっと買い物に行くために生まれたばかりの飼い猫をダンボールに入れて公園に放置するとは思えない。
私は子猫の目を見つめた。彼も見つめ返す。異種族同士のコミュニケーションは共通母語がないぶん難しい。私は彼を見つめて、ふと今日の授業での出来事を思い出した。
何故人を殺してはいけないのか分かりますか、と先生は黒板をチョークで叩きながら振り向きざま質問した。四十人がひしめく教室の中で、誰もが「家族が悲しむから」「逮捕されるから」「一生を棒に振るから」と答えている中、私は手を上げて先生に名前を呼んでもらった。性欲剤
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admin | 2011年3月25日
―それは思いもよらない展開で、降って湧いたような時間を持て余してしまったようね。
―まるで空間に一人放り込まれたように自分を見失ったよ。
―それよりあなた、無邪気な子供がおやつ欲しさに急いで玄関を駆け上がり、空中で脱ぎ捨てられた靴のような脱ぎ方しないで、寄り添う夫婦のようにきちんと揃えてから上がって……。
―ごめん……。この間取り2DKの古い団地の重い扉を開けると、頭に鮮明にイメージ出来る程のいい匂いが、空になった胃袋を刺激して頭より先に体が動いてしまったよ。
花痴
―まるで、はにかんだてれ笑いの顔も無邪気な子供のようね。
―そう言いながらクスリとするお前の顔は、嫌味の欠片も感じさせないな。
―あら、おかえりなさい。空が色を濃くし、星が姿を表す前に帰宅するなんて、昨年の紅白の司会者がバラエティーの進行でもしてるみたいな位ありえないわね 。
―あぁ、俺が最も気の進まない仕事の一つである〈接待〉の予定があったんだけど、流れてしまってね。印刷ミスの雑誌のように午後からのスケジュールが意に反して空いてしまったんだ。
―それは思いもよらない展開で、降って湧いたような時間を持て余してしまったようね。
―まるで空間に一人放り込まれたように自分を見失ったよ。
―それよりあなた、無邪気な子供がおやつ欲しさに急いで玄関を駆け上がり、空中で脱ぎ捨てられた靴のような脱ぎ方しないで、寄り添う夫婦のようにきちんと揃えてから上がって……。
―俺の話に相槌を入れながらも、それでいてテキパキと忙しく動き、すでにテーブルには大好物のカレーがイメージ通りに用意されているな
―だって子供みたいに我先にという振る舞いが見て取れるんだもの。思わず手を洗いなさいってこっちまで勘違いして言ってしまいそうになるわ。
―空腹を抱えながら慌てているのは事実だ。そのおかげでこの部屋にいつも存在する会話以外の音がない事に気付かなかった。そう思いながらテレビのリモコンを探しているんだけれど見当たらないが知らないか?
―いや、人は日々変化しながら思考を複雑にしていくのだから……。だからと言って代わり映えしない事は、それはそれで安堵をもたらすと言うのも間違いではない。
―そうやって話ながらも慌てながらスーツを脱ぎ捨て、食卓に向かおうとしている所を見ると、相当空腹を抱えているようね。
―俺の話に相槌を入れながらも、それでいてテキパキと忙しく動き、すでにテーブルには大好物のカレーがイメージ通りに用意されているな。精力剤
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admin | 2011年3月24日
荷物を確認する南が、不平たらたらの口調でリンダにそう言いました。無理も有りません。南は大量に買い込んだ物資を全て持たされていたからです。
「ん?何?」
リンダは荷物を指差し確認しながら南の声を聞き流します。性欲剤
「少しは持ったらどうだ……」
「――え、何言ってるの、荷物は男の子が持つって言うのは基本中の基本じゃぁない」
リンダは南の訴えを軽くスルーして、くるりと背中を向けました。そして思い出した様に「ああそうだ」と言って両手を胸の前で合わせました。
「ゼリー飲料買わなきゃね」
リンダはにっこり笑って彼に振り向きます。本当はメイおばさんの料理を食べて貰いたいんだけど、それにはもう少し時間が必要かなと思いました。さっき赤のケトルを選んだ事で、リンダは南の事を、未だ一人立ち出来ない子供であると判断したのです。勿論判断材料はそれだけでは有りません。今迄の行動全てが、その幼児性から来てる物で、わがままなのは『子供の癇癪』だと考える事にしたのです。
確かに勉強は出来る。でも、彼の今はそれだけなのです。頭でっかちで人格が未だ形成されていない子供なのです。彼が自分の牧場に居る期間はあと4か月も有ります。
そして彼女は南を見下ろし信じられないと言う表情で二人に視線を向けて居ます。
「――南……くん?」
リンダは南の悪い顔色が更に悪化した様に感じました。それは錯覚では有りません。そして瞳の色も失われて行きます。
「夏子……」
ただならぬ雰囲気を感じ取って、南の視線を辿り、その視線の先に居た女性の存在を確認しました。
「何……してる……の?」
南に夏子と呼ばれた女性は、ちょっと引き気味に南を怪訝そうな表情で見降ろします。その視線から逃げる様に顔を背けます。
「おまえ、こそ、何やってるんだ、こんな処で……」
「私…私は生活体験学習でこの星で金融システムの構築を手伝ってるの…あなたは?」
複雑な表情を浮かべる夏子に対して南は何も答えませんでした。その妙な雰囲気を察してリンダはゆっくりと立ち上がり、自分の後ろに立つ女性に振り向くと彼女に躊躇いがちに尋ねます。
一方リンダの手は、がさがさでささくれ立って爪も切りっぱなしで化粧っ気が有りません。リンダはそれがちょっと恥ずかしくてぱっと握手して、ぱっと手を引っ込めてしまいました。そして取りあえず笑顔を向けました。
「み、南君も生活体験学習…でしょ?どんな事してるの…」
腫れ物に触る様に状況を尋ねる夏子に対して南は沈黙を貫きます。田舎の牧場で牛を相手に暮らしてるなどとは、恥かしくて言う事が出来ません。
「べ、別に……」
南そう言ったきり夏子を見る事が出来ません。視線は常に、そっぽを向いて居ます。でも、リンダが黙って居ませんでした。彼女はお気楽に夏子にこう言いました。
「南…君は、うちの牧場で農業体験してるんですよ。牛とか相手にしながら…」
リンダがそう言った瞬間、南が突然ぶち切れました。威哥王
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admin | 2011年3月19日
イケメンに囲まれて褒められる。
そんなシチュエーションに気分が良くならないわけがない。
気分良すぎてテンションあがりまくり。アドレナリンでまくり。
普段褒められる事に慣れてないし、その上相手がイケメンとくればこれ普通の反応。
……まぁさ、魔王も可愛いって言ってくれる時あるよ?
けど、余計なひと言のせいで全てが無に変わるんだもん。
美咲はウーパールーパーみたいで可愛いなとかさ~。
そういえばこの間は少しレベル上がって、動物園デート中にカピパラ発言だったな。
私も私で、カピパラなら可愛いし、まぁいっかって思っちゃったし。
あの時魔王、「美咲が居ない時に寂しくないように」ってカピパラグッズ大量に買い込んだっけ……
魔界での扱いが扱いなだけに、ここでの扱いはお姫様気分。
私はただ今、異世界召喚の異世界召喚をエンジョイ中。早漏防止
茨の扉から何者かに引きずり込まれた私が辿り着いたのはここ、魔王の世界の人間界だった。
もちろん最初は驚いた。
だってさ、甲冑を着たマッスルと目があったんだもん。
これが驚かずにいられるかっていうの。
誰?何?ここ何処?ってわけがわからず、ぼけっとアホずらを下げている私に対しマッスルは大慌て。
すぐさま馬に乗せられ、私はここ――ダルサ城に連れて来られた。
はっきり言って勝手にこっちの世界に連れて来られた私は時間が経つにつれ怒り心頭だった。
だってさ、おかげで私はあっちから向かえが来てくれるまで戻れないんだよ?
魔王具合悪くて心配なのに……
帰るにもこっちからだと魔獣に食われちゃうし、空間が歪んでいるため、魔界じゃなくどっか違う世界に行ってしまうかもしれないし。
そんな行き場のない私を、このダルサ城の第一王子?リリクは謝罪の意味もかねて城に好きなだけ滞在して欲しいと申し出てくれたのだ。
私が魔界の客だからか、待遇も最高のもの。
しかも王子自ら話し相手してくれてもてなしてくれた。
事書かれているの見た事ない?
普通そんな事書かれてたら、期待する。
そんな事書かれていようものなら、立ち読みレベルの雑誌だったとしてもつい買ってしまうかもしれない。
かもしれないというか、いや買ったな。たしか、一昨年。
結果はうん……人生ってそんなもんだよね。
私だけ除外されてたのかもしれないけど。
そう、期待してた分落差は激しいもの。精力剤
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admin | 2011年3月18日
年増の女が引っ張られながらも、こちらに向かって腰を突き出し流し目を送った。
イェドの薄紫の瞳は、日光には弱いが夜目が利く。
女の淫らな太り肉の背を黙って見送ってから、低い階段の天井に頭が閊えないよう、ゆっくりと階段を下りた。
媚薬
――イェドは芸妓の子である。
あるいは王都の高貴な血を継ぐとも言える。
どちらにせよ成人した男が拘り続けるべき事柄ではないだろうが、騎士になりたいという子供の頃の夢は、そんな事情で叶わなかった。
それから遅く十代半ばで僧院に放り込まれた。
母譲りの顔立ちは、今は精悍さが加わったが、まだ当時は女の子と見まがう蜜菓子のような甘ったるさだったらしい。それでまあ、色々嫌な目にも合いかけた。幸いすでに背丈があったのと、気をつけてくれた大人の存在で、なんとか難を逃れ続けた。身体を鍛錬する棒術はそれもあって相当熱心に修行した。元々剣を習っていたし、学問よりは向いてもいたのだろう。一時は世を拗ねた気分にならないでもなかったが、当初は僧院の生活に慣れるほうが忙しかった。
「フーン、これがのう」
その頃、院主に引き合わされたのが、エンだった。イェドからは口も利けぬ偉い院主様が、見慣れぬ小汚い老人に上座を譲ったのを見て、どうしたことかと思ったのを覚えている。後で知ったが、エン師はあれで聖都王都でも名の通った人だ。
「どうですかな?」
「まあ、おぬしが心配するのも分からんではない」
「……」
二人はイェドを眺めながら話している。
ものになったら護衛にして、王都にでも連れていけ。そこで身を持ち崩したらそれはそれ。王都で五年持てば、儂が弟子にしててやってもいい」
得体の知れない老僧の弟子に成りたいと思った訳では全くないのだが、そんな成り行きで、現在イェドはエンの弟子になっている。
一年前から全国行脚の旅に連れ回されて、歳は二十四になった。
エンの六十過ぎという年は、聖都でも長寿の部類になる。矍鑠(かくしゃく)と自分の足で旅をしているのも信じがたいのに、その上、ひっきりなしに罰当たりなことを喋るわ大酒飲むわ博打を打つわ……弟子と言いつつ、イェドは旅の間に修行の話など、一度もされたことが無い。それでも人徳というか、エンは憎めない男で、切れ者で鳴らしたという噂通り時折尊敬に足るところを見せもする。精力剤
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admin | 2011年3月18日
城壁宿は、受付の男からして要領を得なかった。
「二階が酒場兼食堂、部屋は四階から五階になります」
なぜ三階が飛ばされるのかという疑問が顔に出たか。これは後ろのエンが苦笑してイェドに伝える。
「オマエそういうところは本ッ当分からんのう。酒場の上は、あそこの姐さん達が使うに決まっておろう」
「……?」
杖を振った先、女達が吹き抜けの上階にたむろしていた。精力剤
城壁宿にはつきものの公娼のようだ。皆、婀娜っぽい姿で一階を見下ろしている。どうやら滅多にない男前を、色めきだって品定めしていたらしい。イェドが顔を上げるなり、全員の歓声が上がる。
「どうだい、お兄さんならせいぜい頑張らせてもらうよ?」
「ほらねえ田舎の女は情が濃いっていうでしょ」
「あんたが濃いのは化粧だけだろ!」
「ほうほう……オマエはとにかく、年寄りに階段はきついもんじゃ。儂だけ三階にするか」
げらげら笑う女達を眺め、やけに真剣な顔で呟くエンを、イェドが咎める。
億劫そうに補足した受付を、別の男が後ろから怒鳴りつける。
「この阿呆、余計な口利くなッ! それに今日は五階は貸切だって言っただろうが。坊さんら、今日は四階しか空いてないぜ」
「ふーん、そりゃ祭のせいか?」
「明日の大祭で終わっちまうのに、今頃この宿に泊まってるような間抜けな見物客はいねえよ」
今日はイェド達がついた馬車が最後だったらしい。
西城門は早くも内扉となる鉄格子ががらがらと下ろされつつあった。馬車の同乗者達は、城壁の通行書を手にそちらへ駆けてゆく。夕暮れに人はざわめき荷改めを待つ車が並べられ、厩舎から驢馬の嘶きが聞こえる。そこには仕舞いの空気が濃厚に漂っていた。
イェド達はこの街は初めてだ。皆と同じ場所で役人に入国手続について訪ねたが、犬でも追い払うような仕草をされた。
余談になるが、入国及び関税審査だとして『城壁宿』止めとなる対象やルールは各都市ごとに千差万別。流通の需要供給、税収、城壁宿の部屋数や売上との兼ね合いによって領主らが好きに決めている。旅人はそれに従うより外ない。城壁宿にはつきものの公娼のようだ。皆、婀娜っぽい姿で一階を見下ろしている。どうやら滅多にない男前を、色めきだって品定めしていたらしい。イェドが顔を上げるなり、全員の歓声が上がる。
「どうだい、お兄さんならせいぜい頑張らせてもらうよ?」
「ほらねえ田舎の女は情が濃いっていうでしょ」
「あんたが濃いのは化粧だけだろ!」
「ほうほう……オマエはとにかく、年寄りに階段はきついもんじゃ。儂だけ三階にするか」
げらげら笑う女達を眺め、やけに真剣な顔で呟くエンを、イェドが咎める。
「……師」
見れば誰でも分かる、もちろん女達もその上で揶揄(からか)っている。二人は僧侶なのだ。
証に墨色の薄い僧衣を纏い、重たい杖を構えている。また確かな僧位を持つエンは頭を剃り上げ、弟子のイェドは髪を肩で真っ直ぐ切り揃えていた。普通の男とは姿が違う。そして僧侶とは、聖都の教えに帰依し、女性との肉の交わりは断ち切っている者……の、はずである。媚薬
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admin | 2011年3月17日
ステージ0には実際、アルファベットとか、
文字なんて概念が存在しないっていうことは覚えておいてね」
まあ何も知らない俺が、
いきなり言葉抜きの概念だけで理解しろ、なんてのは無理な話なわけで。
噛み砕かれた表現にしてもらえないと、おそらく誰も理解できるやつはいない。早漏防止
「で、この世界に来た理由は何だ?」
俺がそう聞くと、なぜか神子上の顔が赤くなった。
何か恥ずかしいことでもあるのか?
「………」
神子上は黙ってうつむき、何かを考えている。
当たり前だが、《今日の夕食は何にしようかしら~》ではない。
「言うべきなのかな……秘密にしておくべきなのかな……」
神子上はそう呟くと、隣で窓から空を眺めていた零雨の肩を叩いた。
「ねえ、言った方がいいと思う?」
零雨は神子上に顔を向けると、首をかしげて、「さあ?」とジェスチャー。
「う~ん……」
さらに神子上は悩む。
「言っていいのかな……」
あー、そんなに悩むなら言わなくていい。
時間がもったいないしさ。
「……もう、言っちゃおっか。うん、言っちゃおう!」
そういって顔を上げた神子上は、俺に顔面スマイルを見せた。
で、待ちに待った放課後。
俺がガラリとドアを開けて教室に入ると、
神子上麗香、嵩文零雨の二人がいた。
他には誰もいない。
「あ、コウ君」
神子上は俺が入ってくるのを見つけると、
俺が開けっばなしにした教室のドアをバタリと閉めた。
教室の窓の鍵は全て閉まっている。
なるほど、簡易の密室完成ってわけか。
俺が今さっき入ったドアには鍵が掛かってないから、あくまでも簡易だ。
誰の机か忘れてしまったが、とにかく窓際の適当な机に俺は腰掛ける。
神子上は腰掛けた俺に近づき、向かい合って俺と同じく机に腰掛ける。精力剤
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admin | 2011年3月15日
明日も九時から授業だ。薄い布団を二枚上下に重ねて寝る。クーラーなんて買う金がないため、やる気なく回る扇風機となんとなく涼しいような気がする風だけが頼りのため、当然汗もかく。翌朝もシャワー決定だ。
なら布団を着なければよさそうな話だが、これも小さい頃からのくせだ。どんなに暑くても布団がないと眠れない。
忘れないように携帯のアラームをかけ、両目を閉じる。すぐに眠れる、これも小さい頃からの特技だ。早漏防止
「お、おはようヤナ。どうした、不機嫌だな」
「目玉焼きが焦げたんだよ」
学友が女子か、と笑いながら軽く蹴ってやるが、そういう突っ込みに今は返事をする気にもなれなかった。この不機嫌の理由は目玉焼きのせいだけではない。花の感触も土臭さも覚えているのに、財布の中身も減っているのに、どうして向日葵がないんだ。
別に花がなくなったくらいどうってことないが、また裏切られたような気分だった。酔った客に酒でも飲まされて長い夢でも見たかと思ったが、それにしても面白くなかった。
もう善行はなしだ。絶対ない。例え雨の中、子どもが泣いてたって傘も貸してやらんぞ俺は。
「…っ、おい、ヤナ。見ろよ。すげぇ可愛い子がいる」
「はぁ?」
またはじまった、俺が嫌そうに振り返ると、不覚にもそのまま目を奪われてしまった。
基本的に女子が可愛かろうが見るに堪えなかろうがどうでもいいが、なるほど、目の前の女子は確かに可愛かった。高校生くらいだろうか、夏の日差しの中、黄色の髪をなびかせて、どちらかといえば高身長よりの彼女は、八割男子というこの学校の男達の視線を集めながら、なぜかこっちを歩いてきた。
はしゃぐ学友など完全に目に入っていないように、彼女は俺に向かって微笑んだ。
「え、と…」
そんな微笑まれても、困惑する俺をよそに、隣の学友はテンションを上げながら、鼻息荒ぶる中、少女にくいついていった。
さて、朝だ。そんなに鳴るな、携帯。今、起きるから。
のろのろ体を起こし、髪を適当にかきわけながら、大あくびを調味料に卵を焼く。焼き目がつくまで水を飲もうとして、ふと、昨日の向日葵を思い出した。いくら室内とはいえ、気づいたときに水をやった方が多分いいだろう。
そう思って振り返るが、テレビの横に向日葵はなかった。
「あれ?」
ない、どこにもない。寝ぼけて蹴飛ばしたのか、いやこの狭い部屋で向日葵が行方不明になるスペースなどない。もしかして夢だったのか、なんて頭をかいていると、卵が焦げだし、慌てて火を止めた。精力剤
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admin | 2011年3月14日
気がつけば、私は公園の前に立っていた。早漏防止
「えっと、私どうしたんだっけ?」
たしか、仕事の付き合いでお酒を飲みに行って、終電の電車で帰って来て。
「ああ、今から家に帰るところだった。――って、もうこんな時間!?」
私は時計を見て驚いた。
こんなところでぼうっとしちゃうなんて、どうもお酒を飲み過ぎたらしい。
「はぁ、帰って寝よう」
私は公園を横切って、そのまま急いで自宅へと帰って行った。
「もしもし、新野さん。退魔、終わりましたよ」
『そうか、ご苦労だった。それと、犠牲者は?』
「いません」
去っていく女性の後ろ姿をソラと見つめながら、俺は答えた。
一際大きく揺さぶられて、俺はようやく意識が覚醒した。
「あー、おはよ、雪菜」
「おはようお兄ちゃん。もう、昨日も早く寝たのに、今日も起きられないなんて」
「フフフ、今の俺なら二十七時間耐久睡眠にも出れるぞ」
「三時間増えた!? もう、さっさと起きる! 二度寝はしないでね」
「へーい」
雪菜が部屋から出ていくと、階段を降りる足音が聞こえる。一階に降りたな。
その時、俺の前に淡い光が集まる。
「おはよう、ソラ」
「うむ。おはようじゃ、光貴」
何時も通りの挨拶を交わす俺たち。
「結局、二時間しか寝られなかったか」
「退魔時間は三分もかかっとらんのにな」
「退魔は後始末の方が大変なんだよ。まあ、疲れは取れてるからな」
俺はゆっくり立ち上がって、背伸びをする。
「さて、今日も一日を始めようか、ソラ」
「うむ。今日も良い一日を、光貴」
俺と右肩に乗っかったソラは、お互いに口元を緩めた。
「変などと抜かすな! この名はつまり、青空の剣、という意味じゃ」
「青空の剣……なら、いい名前だね」
「うむ」
「でも、そうらいのつるぎ、なんて長くて呼び辛いかな」
「そうか? ではお主が呼びやすい名を付けるがよい」
「え? いいの?」
「今は、光貴がワレの主だからの」
「それじゃあ、そうらいのつるぎ、だから……ソラっていうのは?」
「ソラ、か……。うむ、良い名じゃ、気に入ったぞ」あなたがたの住む場所から、ここは遠く離れているせいか、大きな被害はありませんでした。
それでも、わたし達の心は酷く痛いです。
どうか、どうか。
この思いが曲がることなく伝わりますように。精力剤
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admin | 2011年3月11日
風竜が体を震わせて笑いを堪えていた???しまったーーーー!!!ダダ漏れだった!!!!! 「風竜?」 何事かと尋ねるジェネに、風竜はサアッと翼を広げて 「いや。我は久方振りに愉快な気持ちになった。ククク???。さあ、行くぞ。落ちぬようしかと固定せよ」 ジェネとハルドラーダ師匠は、初めて竜に乗る私とバッツに竜船用の紐を括り付ける。命綱だね。 早漏防止 「準備はできた。ウンノ、バッツ、しっかりつかまるんだ」 うわー???怖い!!! むくりと立ち上がる竜は、もうそれだけで高い!眼下に広がる景色は観覧車から見る景色に非常に似ている。ただ一点、囲いが無いって所が大違いだ。 心配して声を掛けるジェネだけど、竜に振り落とされない為片方の手は綱に、片方は私を支えている。 寒いのは皆一緒だから我慢するけど???どの位で着くんだろ? (娘、寒いか) (それはもちろん!でも送って戴けるだけありがたいですし、我慢します) (???お主なら簡単な事だろうに。目覚めぬものとは不便だな) (さっきも言ってましたが???何ですかその『目覚めぬもの』って) (自覚無き者に話しても無駄だ。いずれ分かるだろう) それきり風竜は黙ってしまった。答える気が無いらしい。 なんなのそれ。全くわからない。 私は、地球世界でリストラされてこれから転職予定の単なる23歳なんです。あー、なんでこんなとこいるんだろ。時間軸戻してくれるといってたけど、私はいつまでここにいるんだろ? 1ヶ月ほどで済めばいいが、数年単位だとすると、例えばコッチで私は30超えちゃってて、元の世界に戻ったとき、戸籍上の年齢は23のままで???歳ごまかしてるって言われちゃうんじゃないんだろうか???それは勘弁してもらいたい。早く終わらせよう!精力剤
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